EM モードにする/戻す


概要

EM モードにする/戻す(通常モードにする)には /dev/fl3(エフエルさん)に "NGNG" もしくは "OKOK" を書き込む。

/dev/fl3 の確認

ls -l /dev/fl3 を実行して、 デバイスファイルとして存在することを確認する。
[root@hackkit root]# ls -l /dev/fl3
brw-r--r--    1 root     root     250,   3 Nov 29 15:01 /dev/fl3
このようになっていなければならない。
  • 先頭が b で始まっていること
  • メジャー番号が 250
  • マイナー番号が 3
    であることを確認する。

  • /dev/fl3 が存在しない場合は作成
  • /dev/fl3 が通常ファイルになってしまっている場合は削除の後作成
    の必要がある。

    通常ファイルの削除

    /dev/fl3 が通常ファイルになってしまっている場合は削除する。
    [root@hackkit root]# ls -l /dev/fl3
    -rw-r--r--    1 root     root            4 Nov 29 14:59 /dev/fl3
    
    こんなふうに、- から始まっていると通常のファイルである。
    [root@hackkit root]# rm /dev/fl3
    
    そのほか、メジャー番号、マイナー番号が異なる場合も 同様に削除の後作成を行う。

    /dev/fl3 の作成

    /dev/fl3 が存在しない場合は、mknod で作成する。
    [root@hackkit root]# mknod /dev/fl3 b 250 3
    

    EM モードにする

    /dev/fl3 に 'NGNG' を書く

    [root@hackkit /root]# echo -n 'NGNG' > /dev/fl3
    

    確認

    [root@hackkit /root]# dd if=/dev/fl3 bs=2 count=2
    NGNG読み込んだブロック数は 2+0
    書き込んだブロック数は 2+0
    [root@hackkit /root]#
    

    再起動

    電源ボタン長押しでシャットダウン。再度電源ボタンを押して起動。

    EM モードから戻す(玄箱シリーズの場合)

    当然復帰先(/dev/hda) に正しいシステムが インストールされてないといけない。

    /dev/fl3 に 'OKOK' を書く

    # echo -n 'OKOK' > /dev/fl3
    

    確認

    # dd if=/dev/fl3 bs=2 count=2
    OKOK2+0 records in
    2+0 records out
    

    再起動

    電源ボタン長押しでシャットダウン。再度電源ボタンを押して起動。

    EM モードから戻す(LinkStation シリーズの場合)

    LinkStation の場合は、EM モードにログインできないので、
    # echo -n 'OKOK' > /dev/fl3
    
    等とすることができない。

    EM モードから戻すためには、ファームウェアの再インストールが必要



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