(株)計測技研がフリーで提供している Human68k 用の TCP/IP スタック
ESPX と、それに対応したハードウェア層ドライバ(Ether+, IIJ-PPP, Neptune
など)を用いる事で、ネットワークを介した利用を行なう事ができます。
以下に、注意事項を記述します。
1. 動作環境
現在動作が確認できているのは、
X68000 SUPER + Human68k Ver3.02 + command.x + Neptune-X
のみです。一応、10MHz から 16MHz にクロックアップした状態での動作も確
認しています。
2. コンパイル環境
以下の組合せのもので動作を確認しました。
GCC Ver1.20
libc Ver 1.1.32
has Ver3.08
hlk Ver3.01
GNU-make Ver3.62(X6_7)
また、これらにくわえて(株)計測技研が配付している ESPX 開発者向けキッ
ト(ESPX PACK-B)が必要です。
3. コンパイル
基本的にはネットワークを使わない場合でのコンパイル方法と同じですが、
Makefile には mkfiles\human68k\espx を利用して下さい。
make configur をして生成される configur.x を実行すると Makefile が生
成されますが、このとき ESPX 関係のライブラリは networklib.l という名前
でリンクされるようになっています。名前が違う場合は、これを変更して下さ
い。
4. 実行
実行には、ESPX の設定ファイル services に、nntp と smtp (と必要なら
pop3) のエントリが必要です。これらの記述が無い場合は、次のようなエント
リを追加して下さい。
smtp 25/tcp mail
pop3 110/tcp
nntp 119/tcp readnews untp
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Feb.7,1997
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山下 康成
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