gnspool で取り寄せた記事を GNUS で読む方法



gnspool が作成するファイルは、基本的に C news のサブセットです。
よってローカルスプールを見る設定をおこなった GNUS を使って NetNews に
アクセスすることも可能です。

1)gnspool の実行
	gnspool を実行し、記事をローカルディスクに取り寄せます。

2)GNUS の設定
	 基本的な GNUS の設定は完了していることを前提とします。

	 以下のようなコードを .emacs に追加します。

	 (defun gnus-gnspool ()
	   "GNUS (with gnspool)"
	     (interactive)
	     (setq gnus-nntp-server nil)
	     (setq gnus-nntp-service nil)
	     (gnus))

	Gnus の場合は
		(setq gnus-select-method '(nnspool ""))
	が必要です。

3)GNUS の実行
	M-x gnus-gnspool[CR]
	を実行します。

4)ディレクトリの変更
	gnspool は、
		・ニュースの記事用に /usr/spool/news を、
		・ニュースの管理用に /usr/lib/news を
	使います。
	変更したい場合は gnrc で NEWSLIB NEWSSPOOLを指定します。

		例)
		ニュースの記事用に /var/spool/news を、
		ニュースの管理用に /var/lib/news を使う
			NEWSSPOOL	/var/spool/news
			NEWSLIB		/var/lib/news

	NEWSLIB、NEWSSPOOL を変更した場合は、GNUS 側も同じディレクトリ
	を見るように設定が必要です。
	詳しくは nnspool.el のはじめの部分をご覧下さい。

		例)
		(setq nnspool-spool-directory "/var/spool/news")
		(setq nnspool-active-file "/var/lib/news/active")
		(setq nnspool-newsgroups-file "/var/lib/news/newsgroups")
		(setq nnspool-history-file "/var/lib/news/history")

5)ポスト/フォロー
	src に gninews.c という gnspool 用 inews もどきのソースをお
	いてあります。このソースをコンパイルし、
	/usr/local/bin/gninews 等として置き、
	そのパスを nnspool-inews-program に設定します。
		例)
		(setq nnspool-inews-program "/usr/local/bin/gninews")
	ニュースの記事用のディレクトリを /usr/spool/news 以外にしてい
	る場合は、あらかじめ環境変数 NEWSSPOOL へ設定が必要です。
		例)
		setenv NEWSSPOOL /var/spool/news

6)リプライ/メイル
	メイルを送る場合は、sendmail.el や mh-e を使用します。
	オフラインでは使用できません。
	オフラインの場合、リプライしたくなったら、
	gnus-summary-mark-as-unread-forward (u) しておいて、後でネット
	ワークにつないだ時にリプライします。

	inews と同じように、sendmail もどきを作ってもいいのですが、
	Nemacs/mule のメーラが sendmail を使うとも限らないので、、、

	rmail(sendmail.el) なら、
	・gnmail.c をコンパイル
	・出来上がった a.out を /usr/local/bin/gnmail とする
	・(setq sendmail-program "/usr/local/bin/gnmail")
	で、できると思いますが、山下は確認していません。

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	May.29,1996
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オムロン ソフトウェア 技術開発部
山下 康成
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