gn for MS-DOS のリコー STARLAN TCP/IP (PathWay for DOS) 版について



1.動作環境

gn を実行するためには以下の環境が必要です。

(1)	リコー STARLAN TCP/IP Software V.3.01以降 が動作する環境
	例:
		PC-98 シリーズ
		MS-DOS
		ネットワークボード(RICOH STARLAN10 NAUなど)
		ネットワークドライバ(STARLAN TCP/IP 添付など)
		リコー STARLAN TCP/IP Software V3.0

(2)	TCP/IP protocol software の互換性
	リコー STARLAN TCP/IP Software (以降 STARLAN TCP/IP と省略) は、
	The Wollongong Group社の PathWay for DOS および WIN/TCP for DOS と
	互換性があります。(以降まとめて PathWay と省略)
	PathWay と互換性のある TCP/IP protocol であれば、Makefile の
	変更だけで移植が可能なはずです。
	以降 STARLAN TCP/IP == PathWay として説明します。

(3)	他の環境,機能は InetBIOS 版と同じです。

’94年5月現在、動作が確認できているのは、
	PC-9801RA(i386DX/16)(MS-DOS 5.00A) + RICOH STARLAN10 NAU
		MS-C 6.00A
	PC/AT互換機(i486DX/33)(PC DOS J6.10/V) + NOVELL NE2000
		MS-C 6.00A
	PS/55 5551-V(i386DX/25)(PC DOS J6.10/V) + AT&T MC200 NAU
		MS-C 6.00A
	で動作を確認しました。


2.コンパイル環境

コンパイルには下記のコンパイラが必要です。

(1) MS-C 6.00A
	nmake,cl,link など、通常のコンパイルができる環境が必要です。

	MS-C でコンパイルした場合、640KB のメモリの制限から、多数のニュー
	スグループを購読するニュースサーバと接続した場合メモリ不足によ
	り正常に動作しない場合があります。docs.jp/dos/readme を参照のこと

(2) djgpp, Turbo-C, Turbo-C++, Borland-C++
	コンパイルおよび動作を確認していません。

(3) socket ライブラリ
	使用したライブラリのバージョンは以下の通りです。
	RICOH STARLAN TCP/IP API LIBRARY Ver 3.0
		(TCP/IP標準添付)
	RICOH STARLAN TCP/IP API プログラミングガイド(マニュアル)
		(別売)


3.コンパイル

(1)	何らかの方法で全ソースを DOS 上にコンバートします。
	ソースファイルの漢字コードは、EUC のままでも、SHIFT-JIS に変換
	しても、どちらでも構いません。
	ただし、全ファイルのコードを統一しておかなければなりません。

(2) 	copy mkfiles\dos\pathway.ms6 src\makefile を実行します。

(3)	nmake configur

(4)	configur
	DIR の指定では socket ライブラリのあるディレクトリを指定します。

(5)	nmake
	gn.exe が作成されます。

4.実行

gn を実行するためには TCP/IPカーネル が動作していることが必要です。
詳しくはネットワークボードおよび TCP/IP software のマニュアルを参照して下さい。

(1)	実行時の注意点
	STARLAN TCP/IP のインストールプログラムでは services ファイルがコピー
	されません。プロッピーディスクから手で \startcp ディレクトリへコピー
	して下さい。
	また、\startcp\services ファイルに下記の行を追加して下さい。

	pop3	110/tcp
	nntp	119/tcp

(2)	変数
	実行前に以下の環境変数を設定します。

	HOME:		ホームディレクトリ
	USER:		アカウント名
	NAME:		本名

	DOS のプロンプトや AUTOEXEC.BAT にて
	set USER=yamasita
	として設定すると良いでしょう。


koba@cs.ricoh.co.jp May.26.1994 Copyright (C) yamasita@omronsoft.co.jp Jan.31,1996 著作権は放棄しません。ただし、営利目的以外の使用/配布に制限は設けません。

オムロン ソフトウェア 技術開発部
山下 康成
yamasita@omronsoft.co.jp